家族法関連

女性の再婚「禁止100日」撤廃へ

離婚画像

先日ニュースで女性の再婚「禁止100日」ルール撤廃へという報道がありました。

現在の民法の規定では次の通りとなります。

(再婚禁止期間)
第七百三十三条 女は、前婚の解消又は取消しの日から起算して百日を経過した後でなければ、再婚をすることができない。
2 前項の規定は、次に掲げる場合には、適用しない。
一 女が前婚の解消又は取消しの時に懐胎していなかった場合
二 女が前婚の解消又は取消しの後に出産した場合
実は、この733条の100日期間については、平成28年6月1日に改正され、従来は「180日を経過した後」であったものが新ルールによって「100日」に短縮されました。そしてなお100日でも非合理的であるとし撤廃へと大きくかじ取りがされつつあります。
 

続きを読む

児童虐待防止法と親権制限制度

泣いてる女の子

昨今、テレビのニュースで痛ましい児童虐待のニュースを聞くことが多く、子の権利利益を保護することは喫緊の課題で、諸々の法改正が施行されています。

今回は子の自立支援を行う法人と接する機会があり、「児童虐待」について触れたいと思います。

親が子供を育てるために親が持つ権利や義務の総称を「親権」と言います。親権は、民法に規定されており、その内容は、子供の身の回りの世話をする子どもに教育やしつけをする子どもの住む場所を決める子どもの財産を管理するなどが親権の内容となります。

続きを読む

養子縁組について

双子の女の子の画像

養子縁組についての問い合わせをいただきましたので、今回は、養子縁組について書きたいと思います。
実の親子関係にないにもかかわらず、法律上の血縁関係を創出しようというのが養子縁組制度となります。

実の親子関係にある関係を自然血族といいます。対して養子縁組によって血縁関係を結ぶ関係を法定血族といいます。

続きを読む

成年について

振り袖画像

今週の月曜日は、成人の日で、全国各地で成人式が行われ、かく言う僕の住む市川市でも成人式が執り行われて、華やかな振り袖姿の新成人を見ることができました。

晴れて成年となられた方々がいらっしゃるわけですが、成年未成年の大きな違いとは一体何が違うと思いますでしょうか?

続きを読む

夫婦の日常家事代理権と表見代理

桜の画像

今回は、夫婦間の代理行為について触れたいと思います。夫婦が他方配偶者のためにした法律行為は、どこまで認められるのか?といった問題になります。

事案は、最高裁判決昭和44年12月18日の事例になります。

続きを読む

意外と知らない法律の穴

普段普通に暮らしていると知っていそうで知らない法律の穴のようなものがあります。

実は学んでいる中で、えっそうなの?なんてことがたまにあったりします

続きを読む

有責配偶者からの離婚請求について

離婚原因を作った側からの離婚請求は認められるのでしょうか?

例えば、夫婦仲が悪くなり、ついには別居することに至りました。その後、仕事の関係で別の人を好きになり、同居をするようになり、ついには離婚をして新たに再婚を考えるようになりました。こんなケースは、世間によくありそうなことです。

続きを読む

帰化申請についての法律

外国人が帰化して日本国籍を取得しようとする場合について
書きたいと思います。

帰化につきましては、「国籍法」という法律が根拠法律となります。

まず日本国民たる要件が第二条・三条に規定されています。

続きを読む